幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

不幸な境遇を受け入れるって、ほんとーに難しい

ここのところ世界のドキュメンタリーの感想ばかりですが、このシリーズ、ほんとに面白くって、しかも考えさせられます。

ドキュメンタリーって人気がないのか、ブログでドキュメンタリーの面白さを言ってる人があまりに少ないので、宣伝を兼ねて書いてます。アクセス数はすごく減るんですけどね。泣く。

私は年末年始に録画したものをまとめて見ていたのですが、再放送タイミングに合わせ、この時期に集まってしまってます。

 

障害者ドキュメンタリーは、海外もののほうが圧倒的に面白いです。

視点が多角的で、様々なものを受け入れる器の大きさがあります。結局、人それぞれだよねー。的な明るさがある。

一方で、日本のものは、すごく辛くって、かわいそうで、HSPとしては見ていられなくなるくらい。どうしても感動ポルノ的になる。だから元々はそんなに好きじゃなかったけど、海外物を見るようになって好んで見るようになりました。

この視覚障害者のドキュメンタリーもよかった。

yoshimor.hatenadiary.jp

 

今回はこれ。

再放送あります!

[NHKBS1] 2021年01月25日 午後5:00 ~ 午後5:45 (45分)

新たな自分を見つめて~銃弾を受けた私の16年

www.nhk.jp
BBC記者が16年前取材中に銃撃を受け、残りの人生を車椅子で送ることになる。障害者としての自分を受け入れられない中で、同じような境遇の人の取材をすることで、自分に向き合えるようになる。

 

BBCの記者、フランクは、車椅子に乗って、いろんな障害者(下半身麻痺)に会いに行きます。

最初は、ボルダリング中に落下して障害者になった若い女性。それまでは快活な女性だったけど、すごく落ち込んでいて、自分を受け入れられない。

フランクは自分と似た状況なので、すごく共感します。

この女性は不完全麻痺なので、歩くリハビリをして、また元のように戻ることを目標にしています。フランクは医者にもうこれ以上良くならないと言われました。これからは老化とともにさらに介護が必要になると。

 

フランクは、奥さんと娘さんの支えで立ち直ったと言ってました。今やBBCの人気キャスター。放送時間が迫っているのに車椅子がエレベーターになかなか乗れないので悪態をついたりします。

そして奥さんと別れ、新しい美人のパートナーを見つけました。さすがイケメン。やるやん。それでもフランクはなかなか自分を受け入れられません。

 

フランクは障害者だけど、かなり普通に生活しています。

車で通勤し、仕事をし、再婚をしています。

私なら、同じことができるだろうか?きっとふさぎ込んでしまって、家から出ていきたくなくなりそう。

フランクはこんなにもいろいろなことをやっていても、自分を受け入れられない。。。

 

最後に大学生時代に湖に飛び込んで障害者になった若者に会いに行きました。

彼は、フランクよりはるかに重症で、手にも麻痺があります。介護者なしでは全く生活ができません。フランクは手に障害がないので、自分でベッドに移動したりすることができ、介護者は基本的に必要ありません。

この若者は、フランクよりも重症なのに、すごく前向きです。

「障害者になって困ったことは、モテなくなったこと。」

と言い放ちます。これすごいですよね。私には絶対言えないことです。

 

どうしたら、この若者のようになれるのだろう?

フランクも私も考え込んでしまいました。

 

しなやかでみずみずしい感性があるように感じます。

 

これはレジリエンスなのかな?

 

こういったドキュメンタリーを見ると、自分がいかに恵まれているかと、いつも感じます。

それなのに、それを忘れてしまって、日常で些細なことでクヨクヨしてしまいます。

もし障害を負ってしまったら、きっと彼らのようには生きていけません。

 

だからこそ、この番組を見ると、自分の中に様々な思いが溢れ出てくるのだと思います。

 

原題:Being Frank:The Frank Gardner Story(イギリス 2020年)

直訳は フランクになること:フランクガードナー物語。

どうしてこれが「新たな自分を見つめて~銃弾を受けた私の16年」になるのかな。

 

アクセス数減るんだろうけど、書くのはすごく楽しかったからよしとします。