幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

クララとお日さま 感想文

このところ、考える余地のある作品について書いてます。

 

yoshimor.hatenadiary.jp

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今日はこれ。本です。

 

クララとお日さま

言わずとしれたノーベル賞作家。

彼の作品はすべて好きです。そしてどんどん進化している。最新作ほど私に合っている感じです。

さて今回は、前回の巨人、前々回の移植待機クローンに引き続き、AFというロボットもの。

 

カズオはいつもの通りファンタジーを描きつつ、わたしたちに様々なことを問いかけます。

格差社会、親子関係、才能、意地悪さ、人を利用すること、健康問題、宗教、公害、使い捨て問題、自己犠牲、子供の無邪気さとそれが続かないこと、など。

でも決して正解はありません。自分で考える。

読み終わると、世の中の見方が少しだけ変わります。

受け止め方で、ほんの少しだけ。

 

やはり最新作が一番、よかったです。

5年に一度のペースでしか出てきませんが、また5年、楽しみに待ちます。

 

小説がやることは、まだまだたくさんあると思います。

そういう作家さんが日本の血を引いているのを誇らしく思います。