この2つの番組を立て続けに見ました。
同じようなことを言っているのですが、全く違う印象で考え込んでしまった。
最後の講義 小説家 あさのあつこ
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再放送
NHKEテレ
10月10日(火)
午後1:30~午後2:20(50分)
ウクライナ戦争が起こっている時代での提言
説得力が全く違う。
視点・論点のほうは、全く正しい。一点の曇もなく。
つらい戦争体験を、他の人に味あわせたくないという気持ちはわかるし、その通りだと思う。
一方で、
今までたくさんの人がいろんな方法で、戦争反対、平和主義を言っているけど、
現実に戦争は続いているし、それを止めることができない。
平和を日常と言い換えてみましょう。と言われても。
そして、あさのあつこ さん。
ベストセラー作家。
とても自然体。
何度も挫折し、遅くにデビューしたこともあるのだろうけれど、言葉に力がある。
今日は、人生の先輩として何か教えてあげようと思って来たのだけれど、教えてもらうことが多かった。ってNHKの番組で言うのって勇気がある。
書くことで、自分の中を掻き出す。
って素敵だわ。
こういう時代だからこそ、邪悪な物語に負けない物語を作らないといけない。
って上の番組と同じことを言っているけど、御本人の覚悟のありようで響き方は全然、違う。
春樹さんも言っておられます。
ぼくが日本の社会を見て思うのは、痛みというか、苦痛のない正しさは意味のない正しさだということです。たとえば、フランスの核実験にみんな反対する。たしかに言っていることは正しいのですが、だれも痛みをひきうけていないですね。