幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

ノマドランド 感想文

余白がいっぱいある映画

見る人の想像力が試されているような気がします。

 

考えてみればコロナ休暇中に見た映画は両極端

 

余白ありシリーズ

ドライブ・マイ・カー

静かなる男

ノマドランド

 

余白なしシリーズ
MI4
007スカイフォール

村上春樹本は、余白あり。だから好きなのかも。

でもそればっかりじゃ疲れてしまうから、余白なしも選んでいるのかな。

最近では、これ読んですっきりしました。

 

 

で、本題のノマドランドです。

 

ノマドランド

 

いわゆるエスタブリッシュ家庭で育った風変わりな女性が、家を飛び出し、パートで働きながら、貧しい車上生活を送る。

 

驚いたのは、そういう車上生活を送る人がたくさんいるし、一種のライフスタイルとして確立していること。

 

車が壊れて、妹や男友人などの援助もあり、普通の生活に戻れるチャンスが来るのですが、彼女はきれいな部屋で眠ることができず、わざわざ狭い車の中に戻って安眠します。

 

映像がとてもきれい。幻想的でもあります。比喩がたくさん使われています。

行間がいっぱいあるので、見る人に感じることを委ねています。

こういう映画が、余裕のない現代で、たくさんの賞を取っているのは皮肉ですね。

 

車上生活については、趣味で自由を求めてしている人もいれば、この主人公のように、やむにやまれずしている人もいます。でも彼女はその生活のほうが合っていることに気が付きます。

 

本当の豊かさとは何なんでしょうね。

いろいろ感じることのできる映画でした。

最近、見た映画ではドライブ・マイ・カーの次によかったです。

 

yoshimor.hatenadiary.jp