去年のコーラスラインに引き続き、ウエスト・サイド・ストーリーを見てきました。
アメリカ人の本気のエンタメでした。
ミュージカルの歴史からするとロンドンのほうが古い。ブロードウエイは新興。
アメリカにはスポーツや音楽など新しいポップカルチャーでは世界を牽引しているけど、ちょっと古い文化的には遅れている。だからこそのミュージカルで、ブロードウエイで、世界一を目指している。去年も感じたけど、今年もアメリカはミュージカルに本気だということが感じられました。それが毎年、ブロードウエイが渋谷に来ている理由ですね。
去年はコーラスライン。
ミュージカルのアイデンティティのような作品。作中作。ミュージカルの中のミュージカル。コーラスラインから始めたということは、それだけコーラスラインが彼らの中で重要な作品だということがわかりました。
今年はウエスト・サイド・ストーリー
最初、知った時はなんでウエスト・サイド・ストーリー?って思いました。他にライオンキングもあればオペラ座の怪人もある。格差社会、世界の対立という背景を考えれば、元ネタのロミオとジュリエットでもいい。
でもロミオとジュリエットはシェイクスピア、イギリス作品。老舗ロンドンとは違ったものを見せたいというアメリカ人の気持ちが、今年、NY版ロミオとジュリエット、つまりウエスト・サイド・ストーリーが、第2弾としてふさわしいと考えたのでしょう。
アメリカ人作曲家、バーンスタインの名曲を生演奏!で聞けただけでも元が取れました。
圧倒的な歌とダンス。
だから引き込まれる。
こっちがこっ恥ずかしく感じる余裕もない。
ストーリーは、ロミオとジュリエットが元ネタなだけにシンプルなんだけど、演技や世界観の素晴らしさで、それを感じさせない。泣いてる人が多かったな。
ちきりんさんも見てました。
観てきました。ダンスと歌は素晴らしかったけど、でもやっぱり最後はハッピーエンドがいいかな。 pic.twitter.com/FhQ2exqlhw
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2023年7月10日
ハッピーエンドじゃなかったのは、対立がひどくなるとこうなるっていう皮肉だよね。エンタメ業界は政治には冷笑的。
また来年も来てほしいな。
近くでこれもやってました。見に行けばよかった。知らなかった。
近くを通りかかったのに。番組見たら行きたくなった。残念。
— ふぇでらお federao (@ymcf6) 2023年7月23日
色と情景の切り取り方、浮世絵の影響。そして現代ではインスタによる写真への注目。そういったことがこの才能に再注目させているんだろうな。 https://t.co/oxykOsTRFG