昨日、これを読んでいるという話をしました。
その前はこれを読んでいました。
どちらも好きな作家、チャンドラーと森博嗣さん。
犯罪ミステリー?という共通項はあるものの、別ジャンルと言えるくらい全く違う作品です。
私がこのお二人を好きなのは、二人とも心から楽しんで書いていると思うからです。
チャンドラーは、描写がうんざりするほど細かい(絶対に面白がって書いている)し、一方でストーリーは大雑把で、筋が通ってない部分もあるけど、あのストーリーテリングの勢いで持っていってしまう。細かいことはしらねえ。潔い。
逆に森博嗣さんは、めちゃくちゃ緻密。ストーリーの破綻はどこにもない。まさに科学者が書いた小説。それでもキャラの心情もしっかり残されており、ちょっとしたユーモアもあります。これが研究の片手間に書かれたものとは思えない。
こういうふうに小説を書けたら楽しいだろうな。