幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

最後の講義 俳優 岩下志麻「個性は結果論」

このシリーズはほんとに面白い

驚いたことに岩下さんは、講義が初めてなんだそうです。

こんなにおもしろい講義ができるのに。


最後の講義 俳優 岩下志麻     (NHKEテレ)
12月19日(火)
午後1:30~午後2:20(50分)

www.nhk.jp

 

憑依型の演技者なんで、命削ってやってるんだと思う。そうやってでしか生きていけないんじゃないのかな。作品が終わるたびに腑抜けになってしまうそうです。そりゃ仕方ない。

 

だから「作品ごとに白紙に戻る。」っていうのは納得。

そして、「台本を何百回と読む。」って。

自分自身に完全に落とし込まないとできないんでしょうね。

 

小津安二郎監督の指導で、悲しさを表現するのに、「悲しい時に悲しい顔をしない。」「手遊び演技練習を何度もさせられた。」というのは、この女優さんの原点なんだろうな。

 

だからこそ、「個性は結果論」という言葉が出てくるのだと思う。

つまり

一生懸命何かに打ち込んでいると、ある一線を超えて違う領域に入っていく。

その表現が個性と呼ばれるものになる。決して自分で作るもんじゃない。

村上春樹さんの壁抜けですよね。

 

そんな岩下志麻さんでも、子育てには悩んだそう。子育てを放棄するほど女優という職業にそれほどの価値があるのか。この時代ならバッシングは相当ひどいものだったんだろう。実際、いじめられた話が沢山出てきた。

 

この時代に女優で生きていくことの覚悟の凄みだよね。

 

ほんとおすすめ。

 

 

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出口さんのもよかったし。

あさのあつこさんもよかった。

yoshimor.hatenadiary.jp