太平洋戦争については、人以上に勉強していたので、これ以上、知ることってあまりないな。と思ってたんだけど、驚きの連続でした。
読んだきっかけはこれ。
フミコフミオさん、いつもありがとうございます。
私の過去の戦争記事は下参照
1,日本にもそれなりの諜報機関があったということ。
資料がほとんど残ってない(戦後戦争犯罪を恐れて証拠隠滅してしまった)ので知られていない。この本の作者はその当事者であり、当事者でしか知りようのない事実がたくさん出てくる。日本の諜報機関は部分的にはアメリカにまさる能力があった。原爆投下作戦については、B29小編隊の存在などうっすら把握していた。それが広島に向かったことも掴んでいた。しかしそれが原爆投下であったことは終戦後、アメリカの報道で知ることになる。
2,アメリカの原爆攻撃は窮余の策だった。
確かに硫黄島や沖縄戦は苛烈を極めた。本土決戦になった場合、アメリカにも相当の被害が出るはず。これ以上、長引けばソ連参戦で日本の半分はソ連に占領され、韓国、北朝鮮やベトナムのようになっていたかもしれないし、さらに長期化すればベトナム戦争やアフガニスタンの結末ようになってしまったかもしれない。あの時の原爆投下はアメリカが追い込まれていた証拠。
3,東京裁判をひっくり返そうという試みがあった。
日本はアメリカ禁輸によって仕方なく開戦したことは、東京裁判においてはすごく大きな意味がある。今となってはよく分かる。でも当時、諜報によって得られた、そういった証拠が全て自己保身のために隠滅されていて、個々の証言しか残っていなかったので、証拠になりようがなかった。
これらの事実は全く知りませんでした。
そりゃそうだよね。完全、丸腰で竹槍だけで戦っているんじゃないんだから。ある程度、アメリカのことは把握しようとしていたはず。
それにしても私達が考えている以上に、差は大きくなかったんだな。軍部がそれほどバカじゃなかったら勝っていたかもしれないんだな。