この番組、面白かったです。
さて問題です。
映画「ローマの休日」のクレジットにわざわざ、これが入ってます。
この映画は撮影と編集のすべてをローマで行った
理由はわかりますか?
それがこのドキュメンタリーで語られていました。
答えは最後に書きます。
このドキュメンタリー、前回70sもよかったけど、今回の50sもよかった。
玉木宏さんのナレーションも素敵です。
アメリカの50sって、
戦後なので、「偉大なるアメリカ」であり、巨大な中間所得層で、若くてキラキラ、おばか。
ヘップバーン、モンロー、ジェームス・ディーン、JFKだったということですね。
映画「ローマの休日」に話を戻します。
この映画、てっきりヨーロッパの映画だと思いこんでいたのですけど、実はアメリカ映画だったんですね。ヘップバーンはイギリス人だけど、ハリウッド女優。
そしてこのドキュメンタリーにも出てくるのですが、有名なシーン。以下wikiより。
真実の口の撮影では、ペックとワイラーは一計を案じ、本番で真実の口に手を突っ込んだペックは、本当に手を噛みちぎられたように演じた。ヘプバーンは驚きのあまり、本気で叫び声を上げ、素のリアクションを見せた。この自然な演技は、2人を十分満足させるものであり、1テイクでOKが出た。
たしかにこのヘプバーンの演技はすごいです。
さて問題の解答です。
当時、アメリカはソ連の共産主義を非常に恐れていて、赤狩り時代だった。
つまり密告の時代、だましだまされていた。
反政権寄りのハリウッド関係者は、ハリウッドを追放され、仕方なく全編をローマで撮影、編集することとなった。つまり政権に対するあてつけがこのクレジットに込められている。
そしてアカデミー賞。
すげえな。
それを考えると、真実の口のシーンの意味深さがわかります。
お互いに嘘をついている主人公の二人が、だましだまされていた。
そしてその中に真実の演技が入っている。
すごーい、ふかーい!
ただのプリンセス映画だと思ってた私が浅はかでした。
アメリカってただのおバカじゃなかったんだね。
70年はこれ。