幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

映画「ローマの休日」の裏話

この番組、面白かったです。

www.nhk.jp


さて問題です。

映画「ローマの休日」のクレジットにわざわざ、これが入ってます。

この映画は撮影と編集のすべてをローマで行った

 

理由はわかりますか?

それがこのドキュメンタリーで語られていました。

 

答えは最後に書きます。

 

このドキュメンタリー、前回70sもよかったけど、今回の50sもよかった。

玉木宏さんのナレーションも素敵です。

 

アメリカの50sって、

戦後なので、「偉大なるアメリカ」であり、巨大な中間所得層で、若くてキラキラ、おばか。

ヘップバーン、モンロー、ジェームス・ディーン、JFKだったということですね。

 

映画「ローマの休日」に話を戻します。

 

この映画、てっきりヨーロッパの映画だと思いこんでいたのですけど、実はアメリカ映画だったんですね。ヘップバーンはイギリス人だけど、ハリウッド女優。

 

そしてこのドキュメンタリーにも出てくるのですが、有名なシーン。以下wikiより。

真実の口の撮影では、ペックとワイラーは一計を案じ、本番で真実の口に手を突っ込んだペックは、本当に手を噛みちぎられたように演じた。ヘプバーンは驚きのあまり、本気で叫び声を上げ、素のリアクションを見せた。この自然な演技は、2人を十分満足させるものであり、1テイクでOKが出た。<br /><br /><br /><br /><br />映画的面白さのエッセンスがすべて巧みに盛り込まれているのがアメリカ映画 <ローマの休日>ではないかと感じる。 <br />何度、この映画を観た事だろう・・リメーク版やカラー版も後に公開されたが、 やはりオードリーヘップバーン演じる王女が <br />モノクロ画像でも一番に輝いて見える。 <br /><br />髪を切った後の可憐さと好奇心に満ち溢れたの瞳の演技が素晴らしい。新聞記者役のグレコリー・ペックも渋い。<br />ストーリー展開は如何にも王室を持たないアメリカ人好み。 <br /><br />しかし同時に この映画ほど超一級のローマの観光紹介映画を他に知らない。 世界中のどれほどの人達が<ローマの休日>を観てインスパイアーされて ローマを訪れたかしれない。 <br />誰もが<スペイン広場>に出かけ、ジェラードアイスを頬張った <br />ろうし<真実の口>に腕を入れ記念写真のポーズを撮ったに違いない。<br /><br />    <br />・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           <br />  かってバックパッカーだった日々、イタリアのブリンディジー <br />というイタリア地図を女性のハイヒールに例えればカカトに当たる場所にある街から ローマまで北上しローマのテルミニ駅に夜遅く到着した私は駅頭で、 すぐに宿の客引きに声を掛けられた。 <br /><br />外套を羽織り、キチンとネクタイを締めたとても品格を感じさせる初老の 客引きだった。低いバリトンな声質のとても誠実さを感じさせる話っぷりと 穏やかな表情、そして何より宿代等の条件等が合って、私はその客引きの後を付いて行くことになった。<br /><br />テルミニ駅から何ブロックも歩かぬうちに、 やがて路面は石畳に変わり雨上がりの夜のローマの裏通りに コツコツと靴音だけを響かせていた。 <br /><br />「宿はここですよ」客引きは呟くように云いながらドアのチャイムを鳴らす。 古い建物の一角に{PENSIONE}という看板が小さく読み取れた。 <br />扉の向うでは息子と思われる青年が私を向かい入れる。 <br />家族経営の慎ましいペンションに違いない。 <br />客引きの仕事は父親の役目であろうと思われた。 <br />私を息子に引き渡すと踵を返すように <br />彼は再び駅に向かいはじめた。 <br /><br />その刹那、街灯に父親の愁いを含んだ横顔が鮮やかに浮かび上がった。 コートの襟を立てた、その横顔からは少し疲れた表情が窺える。 <br />しかし街灯に浮かび上がったその横顔はイタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニに似て、男の自分から見ても実に渋く、際立つ程に格好良くみえた。 <br /><br />ローマの裏通り、雨に濡れた古い石畳、 <br />コートの襟を立てた初老の客引き、 街灯に浮かぶ憂いと<br />哀愁を帯びた端正な横顔、<br /><br />刹那、まるで自分が古いモノクロのイタリア映画のワンシーンの中に 居るが如くな.とても不思議な錯覚と思いに捉われた事を覚えている。 <br /><br />

たしかにこのヘプバーンの演技はすごいです。

 

さて問題の解答です。

 

当時、アメリカはソ連共産主義を非常に恐れていて、赤狩り時代だった。

つまり密告の時代、だましだまされていた。

反政権寄りのハリウッド関係者は、ハリウッドを追放され、仕方なく全編をローマで撮影、編集することとなった。つまり政権に対するあてつけがこのクレジットに込められている。

そしてアカデミー賞

 

すげえな。

 

それを考えると、真実の口のシーンの意味深さがわかります。

お互いに嘘をついている主人公の二人が、だましだまされていた。

そしてその中に真実の演技が入っている。

 

すごーい、ふかーい!

 

ただのプリンセス映画だと思ってた私が浅はかでした。

アメリカってただのおバカじゃなかったんだね。

 

 

70年はこれ。

yoshimor.hatenadiary.jp