100分de名著シリーズは、ここのところズーッと見てます。
古典の理解が深まるし、伊集院さん、いいですよね。今回は買わなかったけど、ムック本もいいのが多い。
2023/7の放浪記はとてもよかった。勇気がでます。
そして2023/9はホームズです。
100分de名著“シャーロック・ホームズスペシャル” NHKEテレ1 9月26日(火)午前5:30~午前5:55(25分)
今回の学びになったことは、不朽の名作だけど、成り立ちには、当時の社会情勢がかなり大きく影響していることでした。
全ては、生まれる背景からは逃れられないのかな。
当時のイギリスは、産業革命、戦後で人々に時間的余裕ができてきた。鉄道旅行がブームになり、その中で読む雑誌、短編小説に注目が集まった。
短編ならではの、短時間でハッとさせられる小説の需要はあったのかもしれません。
そして忘れてはいけない識字率の向上。ようやく文学が市民に広まった。
こういうのって絵画に市民が登場するようになるのに似てるな。
そして切り裂きジャック事件など、警察の力の低下があり、市民は警察のヒーローを求めていた。
確かに言われてみれば、クリスティにしても時代が重なっているし、これより前に有名な警察モノってないよね。ホームズ以後は山のようにあるのに。
あと驚いたのは、ホームズは政治、哲学、天文学、文学にほとんど知識を持っていなかったこと。これは知らなかった。博識なので、何でも知っていると思っていた。今で言う適応障害系なのかもしれない。こういうところはリアルだな。
これだけの不朽の名作でも、時代が変われば、世に出なかったのかもしれない。
逆に、世に埋もれてしまった作品が、知られていないだけで、たくさんあるのかも。
現代の小説のレベルの高さはすごい。どんどん進化している。今の売れっ子作家の多くは、時代が違えば文豪になっていたかもしれない。
大谷くんや三笘くんのように。