すごいドキュメンタリーです。
1もよかったけど、2が一番。
ドラマ仕立てなのですけど、当時の東京が再現されています。
日本に、最も夢と希望があふれていた時代と、ノスタルジックに語られる年、1964年。とありますが、「ALWAYS 三丁目の夕日」の世界ってデタラメ。
いい記憶だけが残って悪いものは自分の中でなかったことにしちゃうっていう心理が働くのかな。俺たちの時代はよかったと思い込みたい人々。
実際は、公害があり、差別があり、貧富の格差は今以上で、犯罪も多い。驚いたのは猟奇的な事件もそこそこあったってこと。よく現代の病みたいに語られるけど、昔のほうが多かったんじゃないかな。
人間は嫌な出来事は、本能的に危機回避のために強く記憶してしまうと言われている。だからPTSDとかトラウマとかフラッシュバックみたいなことが起こる。でも中途半端な嫌な出来事は忘れてしまうんだろうか。それともそれが当たり前の社会では記憶されないのだろうか。
印象的だったのは、
1度目の東京オリンピックは開催前、全く盛り上がってなかったこと。
でも始まると熱狂的になったこと。
振れ幅が多い日本人。戦後もそうだった。
その犠牲者が東洋の魔女と言われた女子バレー選手たち。
多くの選手は引退を表明していたけど、オリンピックのために世間がそれを許さなかった。金メダルは絶対とプレッシャーをかけられていた。たかがスポーツなのに。このころから絶対に負けられない戦いがあったんだな。そんなのないよ。