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日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

小説「沈黙」が海外で称賛される理由

 先日、ご紹介した本を読み終わりました。

 考えたことが消えてしまわないうちに記録しておきます。

 

1,「軍事力で天下を治めると、その軍事力が余ってしまい、放っておくと、軍の反乱につながってしまいます。」

 

江戸時代が始まると、江戸の平和になり、武士が職にあぶれるようになります。幕府転覆の火種になるので、これをうまく処理しないといけないのです。

家康はこの問題を見事に解決していました。

秀吉の刀狩りによって武士は農民になったとされていますが、実は、多くの武士は浪人となりポルトガル、スペインなどの東南アジア地域の傭兵として活躍しました。

 

このような例はたくさんあります。

かつて

ローマの平和を迎えたローマ軍の多くは国境警備に従軍。

モンゴルの平和を迎えたフビライは、征服した国の軍事力を、さらに国土拡大(日本、東南アジア)のために使い続けました。

 

世界征服者のアウグストゥスフビライと同じことを、家康が考えていたとは、驚きです。

家康は研究家だったので、フビライのことも研究していたのでしょう。

 

 

2,日本史教科書では、国内のことが中心にるのので、必然的に陸軍について語られることが多いのですが、世界史的に見ると、海軍も同様に重要です。日本では、倭寇村上水軍、などは陸軍と同じように歴史に大きな影響を与えています。

 

当たり前と言えば当たり前ですね。世界史ではバイキング、スペイン無敵艦隊などが出てきますけど、日本史で村上水軍って習った記憶がありません。

 

 

3,スペイン、ポルトガルキリスト教カトリック)によって日本を支配しようとしていたが、信長、秀吉、徳川家がキリスト教を認めなかったため、日本は外国支配を免れた。

島原の乱では、スペイン、ポルトガルキリスト教信者を助けるべき立場であったが、宗教戦争オランダ戦争などで自国が危うくなり手助けできなかった。

 

十字軍の時代からキリスト教と政治、侵略は深く結びついてきました。それが鉄砲伝来とともに日本にも入ってきたわけですね。スペインの栄華が続いていたら、日本の歴史も変わってしまったかもしれません。

宗教が汚れないものであるというイメージと歴史から見える宗教の実像とは、かなり異なります。

かくれキリシタンの小説「沈黙」が海外で称賛される理由はここにありますね。