クイーンは、親友が好きなバンドだったので、どちらかと言うと斜に構えた感じで見ていました。
ロックバンドらしからぬ風貌だったので、ナンジャあ?!という反発もありました。
すいません思春期だったんです。
ゼッペリンのほうが、男らしくかっこいい。
女子人気が高いのも気に食わないところでした。
なんだよ~。なよっとしやがって。
ポリスのほうが演奏は上手いぜ。
楽曲がロック、ロックしてないので、売れ線狙いだ。とバカにしていました。
ストーンズのほうがロックしてる。
フレディがエイズになったことを公表した翌日、亡くなったことをラジオで聞きました。
車を運転中だったので、その時の景色も思い出せます。
むちゃくちゃ偏見があったんです。だから映画、ボヘミアン・ラプソディになかなか観に行けませんでした。
Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)
- アーティスト: クイーン
- 出版社/メーカー: Virgin EMI
- 発売日: 2018/10/19
- メディア: MP3 ダウンロード
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クロ現でも特集してました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4222/
映画は思ってたのと全然違いました。
現実の嫌なところは、だいぶ変えてありましたね。
よくこれだけ似たメンバーを集めたものです。
ブライアン・メイのルックス、プレーはほんとそっくりです。
もともと私は音楽好きなので、普通の音楽映画、番組として考えると面白いに決まってます。偏見が邪魔しているだけです。
この映画が多くの共感を生んでいることに成功しているのは、元妻メアリーの視点が、補助線のように映画全体を貫いていて、映画に深みを与えていることだと思います。
狂っているロックスターには感情移入できない人でも、まともな人間が一人いて、その目線でフレディを捉えると、すべてが変わるということですね。
フレディが人種差別に苦しんでいるのは知りませんでした。
英語の発音がネイティブで、名前もフレディ・マーキュリーって英国風だったので、てっきりイギリス人だと思いこんでいました。
両親が敬虔なゾロアスター教で、フレディが火葬されたというのも、すごく意外でした。
ライブ・エイドのウェンブリー・スタジアムのライブは圧倒的でした。
生ではないのですが、合成技術がすばらしいためか、圧巻のパフォーマンスです。
これを見るだけでも価値があると思います。
以下は好き者の豆知識です。
ウェンブリー・スタジアムは、香川選手も所属していたサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドのホーム・スタジアムです。
マンUが勝利した時は、We are the Championsを皆で合唱します。
その場所で、復活したクイーンがWe are the Championsを歌ったというわけですね。なかなか感慨深いものがありますね。
このライブ・エイド、ウェンブリー・スタジアムには故ダイアナ妃も参加しています。
ライブ・エイドでクイーンの直後の出演者は、3年前に亡くなったデヴィッド・ボウイでした。アンダー・プレッシャーはクイーンとデヴィッド・ボウイの共作ですね。
フィル・コリンズはコンコルドでウェンブリーからアメリカ会場に移動して両方に参加してます。さすがスター。
このライブ・エイドを主催したボブ・ゲルドフは、イギリス出身のミュージシャンたちを集め、Band Aid名義で Do They Know It's Christmasを作り、その後、アメリカ側がこれを真似てUSA for Africa名義でWe Are The Worldを作りました。それがライブ・エイドにつながるわけです。だからこの時期、フレディがスランプだったクイーンはDo They Know It's ChristmasにもWe Are The Worldにも参加していません。ライブ・エイドでは両方の国で両方の歌が歌われました。