先週のワイドナショーで気になったところがありました。
弁護士の犬塚先生が、暗い顔でご自身の高校生活を語られていたところです。
「私の高校は、総合選抜制で、複数の高校が同じ入学試験をし、その後、振り分けられるものでして、私は、近くの伝統高校に行きたかったのですが、遠くの新設校に割り振られてしまい。。。」
あれ!? 私と同じじゃん!
私も、数少ない、今はなき、悪名高き 総合選抜の犠牲者です。
私の通っていた中学の隣に、伝統校である志望高校があり、近所に住むほとんどの生徒はこの高校に行ってました。なので「私もこの高校に通うんだ」と自然に思うようになりました。
総合選抜は、高校間格差を是正する目的で作られた制度なので、合格レベルは自然と下がります。だからこそ絶滅したのだと思います。
私の成績からすると、志望校は十分なものでしたが、その志望校に通りたい(中学の友達のほとんどがこの高校に行くから)一心で、頑張って受験勉強をし、受験直前では、クラス10番以内にまで順位を上げていました。
ところがです。私が合格したのは、どこにあるのかもわからない新設校でした。その新設校は辺鄙な場所にあり、当時、最も人気がなかったので、他校志望者の多くがこの新設校に振り分けられたのです。
歩いて10分で高校に着くはずなのが、自転車10分+電車15分+徒歩30分という道のりになりました。おまけに電車は1時間に2本しかありません。。。
そして私の友人たちの多くは伝統校に行ってしまいました。
「志望校から望まれなかった生徒なんです。」
と犬塚先生が話されていて、久しぶりに自分の高校を思い出しました。
その挫折があるので、犬塚先生は弁護士になり、私もそれなりの大学に行けたのかもしれませんが、なかなかホロ苦い経験です。