幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

良い小説を読むということは、心の洗濯をするようなもの

またまたいい小説に出会いました。

 最近、小説づいているのと、キンドル・アンリミテッドで出てきたから、読んでしまいました。

校閲ガール (角川文庫)

校閲ガール (角川文庫)

 

 ドラマ化されて、石原さとみ!さんが主演されていたのは知っていましたが、私はドラマを見ないので内容は全く知りませんでした。

 

まずは文体の水々しさ。

ファッションだったり、校閲のことだったり、を説明的になりすぎず、かといって押し付けがましくもなく、さらっと書いているのに、その熱量が伝わってくる。

そして校閲の話なので、各章に、小説内小説が出てくるのですが、これがまたどれも素晴らしい。これだけでも完結できそうなクオリティ。しかも文体がすべて違う。という念の入れ方。

たぶんこの人は、村上春樹さんと同じで、男にでも女にでも、年寄にでも子供にでもなれるタイプの人なんだと思います。その分、裏に抱えているものは重そうだけど。

相当時間をかけて書かれたんだろうな。と思うのですが、一方で全然重くない。さらっとしている。これならドラマ化すると受けそうと思える。

見かけは非常にライトだけど、実は踏み込むとすごい深い森というちょっと怖いパターンかもしれません。

ただドラマ化で、この通奏低音のように、裏に潜んでいる深さというか、地獄というか、そういうものが剥げ落ちてしまっているんじゃないかな。

実際、どうだったのでしょうか?

 

見られた方、教えて下さい。

 

最近、良い小説ばかりに出会ってます。

良い小説を読むということは、心の洗濯をするようなものですね。