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— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2020年12月31日
コロナで可視化した社会のリアル
いつもとはまったく違う一年だった今年。感じていることをまとめておきました。年末だから。https://t.co/P50HoZOe3g
数十年の人生において、2020-2021年というのは、どの年にもない1年でした。
今感じていることを残しておこうと思います。
私は悲観論者ではありませんし、陰謀論者でもありません。
資本主義を信じていますし、FACTFULNESSに書いてあることを信じています。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
大きなスパンでは世の中はどんどん良くなっていると思います。
でも気がついたことは、悪いことばかりでした。
日本は貧しい国になった。
先日、亡くなられた昭和史の巨人、半藤一利さんは、40年周期の日本史を語られていました。
鎖国で世界に取り残された日本は、
1905年の日露戦争勝利でピークを迎え、
1945年の太平洋戦争敗戦で再びどん底に落ち、
1985年、バブル景気で世界を圧倒しました。
これからすると
2025年、あと5年でどん底を迎える
ということで、どんどん日本は貧しくなっているな。というのが実感。
自殺も増えている。
以前は、まだまだ日本は大丈夫なのかなと思ってたけど、
コロナでインバウンドがなくなったとたん、どこも倒産しそうになっている。
高級食材が余ってしまい処理できない。
内需なんてない。
多様性がないので生産性は低いまま。
OECD国で一番男女格差が大きい。
一方で賃金は安い。なので物価は安い。
それを支えているのは外国人実習生。
外国人旅行者が来ないと経済が回らないし、消費者は必要以上に安いものを求めている。だから外国人労働者がいないとデフレ経済が回らない。
不景気なせいか、不寛容になっている。
失業者が多いせいなのか、みんな不機嫌。先鋭化してる。
以前はあまり見なかったと思うんだけど、政治家やタレントは、ちょっとしたことで叩かれまくる。ワイドショーで土下座なんて見たことなかった。
ダウンタウンのごっつていうTV番組好きだったけど、セクハラ、パワハラしまくってた。けど今は好感度タレントントさんに華麗なる転身。
転身できなかったとんねるずさんは。。。
コロナ警察、マスク警察なんていうのもそう。
市役所で怒鳴っている人もそう。
陰謀論が流行っているのもそう。
大統領で揉めてる某国のことを笑えません。
バッシングが当たり前に行われている世界では、いじめなんてなくなるはずない。
だって同じ構図だもん。
多様性を認めていかないと生産性が上がらないと思うのだけれど。
不寛容が多様性を認めず、生産性が上がらず、不景気がひどくなる。という負の無限ループが繰り返されているような気がします。
それでもFACTFULNESSでは、世の中はどんどん良くなっています。
いじめは減っているし犯罪も減っている。
2025年に反転するのかな?楽しみ。
2065年のピークは経験できなさそうだけど。