先日、他支社の同僚と出会いました。
彼は、私と同じ中間管理職です。
どちらかと言うと、前向きな性格ではありません。私と同じように、いつも泣き言を言っているようなやつです。
コロナなどの影響で、突然、彼の上司が辞め、部下が異動になり、支社の営業成績が落ち込みました。期せずして、部署の責任者になってしまい、責任を取らないといけない立場です。
もし私がその立場だったら。と思うとやるせない気持ちになっていました。
私が先に声をかけました。
「大変な状況だな」
「まあしょうがないですよね。言ってもしかたないです。何かあったら助けてくださいよ」
意外な返事にびっくりしました。
きっとまた泣き言を言うだろうと思っていたんです。久しぶりにじっくり話を聞いてやるかと、完全に上から目線だったんです。でも、全然違った。
もちろんちょー前向きではないんですが、こういう時はこういうメンタルになればいいんだよ。と逆に教えられました。
彼と私はお互いに弱点をさらけ出し合っています。
なので、私がそういう状況に一番弱いことも知っています。だから最後に
「助けてくださいよ。」
って言ってたのは、私へのおべんちゃらだと思います。
そういうところも彼の強さを感じました。
彼は、崩壊してしまった事業を1から建て直さなくてはいけません。
その道程は、一人の人間が担うには途方もないものだけど、彼ならいつかはできるかもしれません。
なにか吹っ切れたような清々しい印象でした。
状況が彼を強くしたのかもしれません。
彼の立場には絶対になりたくないですけど。