いよいよ友人の調子が悪くなってきました。
メールでしかやり取りをしていないので、詳しいことはわからないのですが、昨日来たメールは、まるで別れを告げているかのような文面でした。
お世辞にも進学校とは言えない高校で、私は彼と出会いました。
私は馬鹿ばかりやっているお調子者でした。
彼は、その当時から読書家で知性派でした。
当時よりそんなに仲がいいわけではありませんでしたが、数十年経って、お互いに助け合っているというわけです。
私がピンチになった時に、助けてくれました。
その助け方たるや、私の想像を超えたものでした。
私が理系頭脳であるのに対し、彼はいわゆる文系頭脳です。だから問題解決のアプローチがまったくちがうのでしょう。
世の中には、多くの賢い人がいますが、彼は私が知っている最も知性のある人間だと思います。
そしてその彼がピンチに陥っています。
私は彼を助けないといけないのですが、私のできる範囲を超えてしまっている状態です。
それでも彼は私にピンチであることを告げてくれました。
そしてメールでやり取りしていることを感謝してくれました。
彼には、身近に腹を割って話せる人がいないようです。話し相手に選ばれたことは、とても嬉しいことですが、大したこともできなくて歯がゆいですね。
昨日のメールは、返事を期待していないというよりも、返事を軽く拒絶しているかのようなものでした。
返事を出さないほうが粋というものかもしれません。
残されたものとしての心情は複雑です。
私は彼のぶんも生きなくてはいけません。
それが私にできることです。
最近、身の回りで生死にかかわることが多いです。
少しセンチになってしまいました。