このドキュメンタリー、含蓄が深くて面白かったんですが、
トラブルが起こって、もう再放送はなさそうです。残念。
せっかく注目を集めているんだから、も一度、再編集して、監督の許可を得て放送すればいいのに。映画の宣伝にもなるし。
前回オリンピック記録映画は、市川崑監督で、大ヒットし、世界的にも評価されたそうです。マラソンのアベベ選手の息遣いまで聞こえそうな映像を覚えてます。撮影後、数十年経ってから見たんだけど、それでもこんな印象に残る映像はなかったな。今回の河瀬監督には相当なプレッシャーだと思います。
今回、IOCから河瀬監督に記録映画監督が指名されました。
だから普通のメディアにはできないようなIOC内部に入り込んだ取材がされてます。そしてそれが関係者の危惧を生んでいました。
河瀬監督は「ショット。絵で勝負したい。」と。
バッハ会長、森会長の面会とスイスIOC本部の撮影までありました!OCの理念を知りたい。とのことでした。その後、日程延期、プレッシャーや批判に河瀬監督は苦しまれます。市川崑監督作品同様に、ライブには勝てない。という中で何を撮るのかが模索されます。延期決定翌日の会議の様子、反対派の生の声、直接迎い入れることができなかった子どもたちが作った朝顔を撮影していました。
オリンピック開催に反対はありましたが、今となっては、やってよかったと思います。そういったことも含めて映像に残っていればいいな。
このように今回のトラブル映像は、このドキュメンタリーの、そして記録映画の本筋ではありません。だからNHKも大丈夫だろ?みたいな感じで出したんだろうな。これだけ取材、宣伝してやってるんだから、ちょっとくらい大丈夫だろ?って。でもそこは表現者としては許せなかった。だからトラブルになってしまった。このドキュメンタリー自体がよかっただけに残念。ほんとNHKはばか。
記録映画は来年公開予定です。
忘れられない作品になると思います。
絶対に見に行こう。
河瀬監督、応援しております。