効率化が遅れている医療現場にAIを導入しようとする動きがあります。
AIが病を発見!?医療AIで患者の命を救えるか
渋谷健司「医師の残業規制 過労死は防げるか」
医療現場にAIを導入する動きがありますが、その効果は限定的なようです。
特に画像AIの能力は素晴らしいとされています。人間の目で探しているのに比較すると、その威力は凄まじいものです。
しかし、これが医療現場全体に適用できるわけではありません。
医療現場は突発的な病気の発生や予測不能な状況が多く、即座の対応が求められます。
死にかけの人を目の前にして、「じゃ時間なんで。」って帰宅することは許されません。
そのため、医療リソースを余裕を持って確保するため、各人の待ち時間が多い状況が普通です。仕事の流れも通常の9-to-5の職場とは異なり、一度忙しくなると終了時間が読めないほどの忙しさがあります。またオンコールと言って、自宅にいながら、突発的なことに備える人員の必要性も出てくる。しかしこれらに手当をつけていないことも多い。
このような医療現場において、人員や時間の管理が重要です。例えば、ベッドの管理や急な欠員の代替、救急患者の搬送先の確保などが挙げられます。これらの業務にAIが活躍する余地があると考えられますが、現時点ではあまり取り組まれていないようです。