幸せなことだけをして生きていきたい

日常で考えたことを、「14歳の私」に伝えたいコトを書いています。もっと失敗しろよ。

怒る技術 というのは、わざと怒る技術であり、怒らない技術。

恒例、毎週月曜日は読書感想文です。

 

「怒る」のが苦手なので、「怒る」ことについては何度か記事にしたことがあります。

yoshimor.hatenadiary.jp

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 今日の本はこれ。

 

なかなかのツワモノです。

ご本人は、哲学者で信念を持って怒っています。実生活で、身内、他人に関わらず何度も怒っており、実際に、奥様と息子様とは断絶関係にあるようです。でも後悔をされていません。

 

絶対に真似できねえ。

 

しかし実生活で怒らないと、怒りがどんどん蓄積されてしまい、最終的に悲劇的な怒りの爆発(殺人やテロのような)につながる危険性を筆者は指摘しています。

 

そのためには怒る練習が必要であると言ってます。

怒り方がわからないというのは危険だから、小さく怒って、うまく怒る練習を積んでおく。ということですね。

できれば、怒りに任せて怒ると、言いたいことが伝えられないので、表層的には、わざと怒るくらいで、内面は冷静になっているというのが、達人の領域だそうです。

筆者はそこまで達しているそうです。それで家族と断裂と言われても。


実社会では、表層感情と深層感情があまり接近しすぎてしまうと、うまく社会生活が送れなくなることが指摘されています。

これは客観性の問題かもしれない。自分を客観視できるかどうか。

 

一般的にスポーツ選手は演技がうまくないです。表層感情と深層感情が接近している。

ところが、イチロー選手は、インタビューでもイチロー選手だし、ドラマ出演では演技がうまかった。

それは自分で客観視が出来てるかどうかの問題ではないのか。つまりインタビューをされているときのイチローやプレイしてるときのイチローは、ドラマ出演同様の演技なのかもしれません。

 

そして実社会では、私達は演技することが求められています。ありのままの自分を受け入れてくれるほど、実社会は優しくない。表層感情と真相感情をうまくコントロールすることが、社会生活をうまく送るこつであるのかもしれません。

 

そういう意味では、
アンガーマネージメントとは、怒りを押さえつけることではなくて怒りを転換することですね。

 

家族と断裂する気はないけど、いろいろ収穫のある本でした。

怒れない方はぜひおすすめです。